塾講師バイトをしてみたいけれど、


と感じていませんか?
実は、多くの人が同じ悩みを抱えています。
本記事では、勉強のやり直しが本当に必要なのか、どんな準備をすれば安心できるのかを現役塾講師の視点から解説します。
(注意点:ぼくは個別指導塾での経験者なので、個別指導を念頭においた記事となっています。)
本記事を書いた人
イヌ
- 個別指導の塾講師アルバイト歴5年ほど(現在大学院生)
- 小中高それぞれ経験あり
【結論】塾講師バイトの勉強のし直しは必要か?
早速本題の話をしていきます。
結論から言うと、基本的には事前に勉強し直す必要はありません。
事前にと言うのはバイトを始める前段階でとかと言う話です。
(授業前に少し思い出すために教材を見るとかはします。)
ここからはその理由や実際の体験談を3本立てで話していきます。
理由
- バイトは基本事項を教えることがほとんど
- 塾講師仲間で事前に復習した人はいない
- 【体験談】実際の授業の内容を紹介
それぞれ説明していきます。
バイトは基本事項を教えることがほとんど
そもそも講師をバイトとして採用するような塾は、生徒のボリューム層は勉強が苦手な子です。
そうすると、授業で教えることは基本的なことで受験問題でも難しいものは飛ばしたりします。
基本事項であれば、ちゃんと勉強してきた人であればそこまで詰まることはありません。
受験問題で難しいものまで扱う子もたまにいますが、そういう子はそれができる先生がレギュラーの授業を持ってたりします。
もし基本事項で覚えてないことも、授業準備や生徒が問題を解いてる時に塾のテキストで見直せます。
それをすればある程度は思い出すでしょう。
体験談
おそらく塾講師をするか迷ってる方のほとんどが想定するよりも、簡単な内容を教えることになる場合がほとんどです。小中学生であれば特にそうです。
塾講師仲間で事前に復習してた人がいない
この結論を裏づけることとして、
同じ塾の先生や別塾で働く高校の友達で、バイトをする前に勉強のし直しをしてたと言う話は聞いたことがありません。
なのであくまで僕だけの一方的な意見ではないと言うことはわかってもらえると思います。
大抵は問題は発生してないですし、万が一覚えてないところでもやっぱりみんな授業前に確認してます。
とはいえ勿論みんな全ての問題に対応できてると言うわけではありません。
その辺りの注意点は次の章で話します。
【体験談】実際の授業の内容を紹介
これだけでは本当に基本事項ばかりなのかまだ不安は拭えないと思います。
なので体験談として主に普段どう言う授業内容かを紹介します。

数学であれば2年生なら連立方程式のやり方、3年生なら因数分解とか平方根とか
大部分はこれらの中でも基本的な事項です。
連立方程式なんかは上の式と下の式の係数を揃えて引くとか、平方根の足し引きや素因数分解とかです。
強いて言うなら図形の相似や合同とかは少し大変ですが、それは内容というよりも生徒のほとんどが苦手だからです。
もちろん受験対策となればだんだん難しい問題にはなりますが、それはその時に対応すべきです。
おそらく入ってすぐに受験対策とかは、時期的に(1月から入る人は少ないかなと)あまりないかなと思います。
また1月とか2月とかの一時的な話で、授業の大部分は上述のような内容になります。
そこをどうやったらわかりやすく教えられるかを考える方が大切です。
メモ
塾講師に必要な学力についてはこちら→塾講師バイトは頭悪いor学力不足だとできない?歴5年の経験者が真実を紹介!
例外的に注意が必要な3つのパターン
とはいえ全く勉強内容を思い出す必要がないかというと、そうとは言い切れません。
実際にやっぱり困った場面はあります。
そのパターンを3つ紹介します。
この場合もし本当に不安な方は少し復習するといいかもしれません。
とはいえ上述のように実際に事前に勉強し直してからバイトを始めた人はいなかったので、そこは任意です。
3つの場面
- 理社は記憶が薄れていく
- 高校3年生は少し大変
- レベルの高い生徒が多い塾の場合
それぞれ体験談とともに説明していきます。
理社は記憶が薄れていく
国数英は正直暗記というよりは、理屈や感覚で覚えていることが多いです。
しかし理科と社会に関しては暗記なので、時間が経てば経つほど覚えていません。
なのでもしこの2科目がメインになる場合には勉強のし直しをした方がいいかもしれません。
勿論得意という方は必要ないと思うので、そこは人によるのですが。
また理科や社会は付属知識があった方が、生徒にとって面白かったりわかりやすい授業がしやすいです。
そういう意味でも教える分には国数英とは少し違った科目になります。
もし不安な方は高校の教科書を少し見直したりするといいです。
高校3年生は少し大変
ここまでの話は小中高2年生くらいまでの話です。
高校3年生になるとやっぱり内容も難しいですし、受験があるので範囲も広くなります。
そうするとある程度の復習等は必要になってくる傾向にあります。
ただ高校3年生の授業を担当するかは塾に入ってみないとわかりません。
なのでやっぱり塾に入る前に復習するというのは、効率がいいものではありません。
あとは入ろうとしてる塾がどれくらいの年齢層の生徒が多いかを調べておくことも大切です。
レベルの高い生徒が多い塾の場合
最後に塾にくる生徒がどれくらい勉強が得意かも関わってきます。
偏差値60超えの高校を目指すような生徒ばかりなら、日常的に難しい問題にも取り組みます。
その場合はもしかしたらある程度復習しないと思い出せないかもしれません。
そう言った塾は正社員が講師をやってるような塾が多いとは思いますが、そうでないこともあります。
もしそれが嫌ならバイトの面接に行く前にちゃんと調べておきましょう。
体験談
上述のように基本は勉強が苦手な子に教えることが多いです。その場合難しい問題は受験期にのみ扱うことが多いです。一方でテストで90点とか目指すような場合は日頃からこういう問題を扱うでしょう。
それでも不安な人の対処方法!
それでもやはり不安な人は不安なままだと思います。
そういう方向けにじゃあどう勉強の復習をすればいいのか具体的な方法を紹介します。
実際の経験から効率のいい方法をお話しするので参考にしてください。
具体的な方法
- 授業が始まる30分以上前に塾に行って準備する
- 高校生が多いならよく使ってたワークを見直す
- 中学生が多いならネットで単元のまとめを見直す
それぞれ解説していきます。
授業開始の30分以上前に塾に行って準備
まず塾講師のアルバイトが決まってる方には一番確実で、絶対にやってほしいことがあります。
それが授業開始前の30分以上前に塾に行って、授業準備やその日扱う分野の復習をすることです。
正直これだけすれば復讐は十分です。
まず塾の授業で扱うワークは多種多様なので、その本体を使って復習するのが一番効率がいいです。
それに授業で教えるという点でも先にワークを見ておくというのは効果的なので、一石二鳥です。
この準備の段階で「扱う問題のレベルの確認、基本事項の確認、答えの確認等」をしておきましょう。
基本的にはこれで十分対応は可能です。
時間の目安
多くの先生は15分前とかにきます。僕の感覚ではまだ慣れてなくて復習も必要なら、授業が2コマだと30分でギリギリくらいです。この準備時間もある程度給料が出るところが多いので、安心してください。ただ確認は必要です。
高校生が多いなら自分が使ってたワークを簡単に見直す
もし高校生の生徒が多いなら、自分が使ってワークを使うのが手っ取り早いでしょう。
高校の教材くらいならまだ捨ててない人も多いでしょうし。
ただそんなじっくり見返す必要はなく、基本事項の確認くらいでいいでしょう。
あとは上で話した授業前の塾の教材を使った復習で対応するのがいいです。
中学生が多いならネットで単元のまとめを見直す
中学生となると教材を持ってない方も多いと思います。
なのでネット上で「中学 数学 単元」という感じで調べて、まとめサイトで見返すといいでしょう。
最近ではどの科目もまとめてくれてるとサイトがあるので、それで十分です。
そこに授業前の準備時間の復習を掛け合わせるといいです。
【まとめ】迷ってる人はとりあえずやってみるといい
ということでまとめとしては
勉強のし直しは必ずしも必須ではありません。
やってみたら意外となんとかなります。
勿論生徒に間違った知識等を教えることは言語道断ですが、そこまで構えすぎる必要もないということです。
もし迷ってるのならひとまず塾講師バイトをやってみたらいいと思います。
どうしても知識が足りないとなれば、そこで復習をすればいいです。
ぜひチャレンジしてみてください。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。